ACHIEVEMENT実績・OB紹介

[つくる]活躍するOB

監督として活躍中の
OBからのメッセージ

映画監督として活躍中、または今後の活躍が期待される[つくる]コースOB4人から届いた、これから映画監督になりたい人、映画をつくりたい人たちに向けての熱いメッセージです。

  • 浅田若奈あさだわかな(2022年修了)

    一緒になって悩み、考え抜いてくれる講師やチームのメンバーがいる

    大阪出身。恋人や家族に囚われない多様な関係性を描きたいという思いで監督を志す。NCWの映画クリエイターコース[ベーシック]の実習で『渇いた寿司は殺す』を監督し、NCWの上映イベント「MOVIES-HIGH22」で上映。クリエイターコース[アドバンス]でシナリオ『私の愛を疑うな』が選ばれ監督する。

    NCWに入る前、映画を作ったとしてもこの先どうなるのだろう、私にもできるのだろうか、どうせ才能とかないしな、と漠然とした不安を抱えていました。しかし、入ってみると入る前の悩みなど忘れてしまうくらい、たくさん悩むことがありました。脚本、撮影、演出…悩んでも決めきれないようなことばかりです。一人だとめげてしまいそうなこともありましたが、NCWには一緒になって悩み、考え抜いてくれる講師やチームのメンバーがいるので、とても心強く、悩むことも楽しかったです。何より、映画制作を通して、この先も、この人たちと映画を撮りたいと思える仲間に出会えたことは私にとって一番の財産です。NCWを1年間通い終えた今、広い海に放流されたような気持ちで、未来に対する不安が消えたわけではないです。しかし、この楽しさにまだまだ浸っていたいという思いの方が強く、この気持ちにかけて映画制作を続けていこうと思います。

  • 檀上かおりだんじょうかおり(2021年修了)

    お互いの作品作りに協力し合える心強い仲間に出会えた

    NCW修了後の監督第一作『雨宿り』が立川名画座通り映画祭で入選。同作は、立川シネマシティで行われたロケ展で約1か月展示上映された。[ベーシック]で監督した『籠り空』が「MOVIES-HIGH21」で上映。最新作『波待ち』は、Crown International Film Festival(UK)、Lightbox International Film Festival(フランス)、Delta International Film Festival(インド)で受賞、国際映画祭で次々と入選した。

    大学卒業後、オフィスワークに就いていましたが、仕事に物足りなさも感じ、何か面白いことはないかと書店をうろうろしている時、オーディション雑誌を見つけました。思い切って、映画のオーディションを受け、運よくメインキャストの一人として映画に出演できました。映画の現場は楽しく、監督からもお声かけいただき、編集にも立ち会いました。
    映画創りに後ろ髪を引かれながらも、結婚、出産を機に、再びオフィスワークに戻りましたが、子どもも成長した頃、もう一度映画の世界に、できれば自分の脚本を映画にしたいという気持ちが強くなり、脚本スクールを経て、NCWに入りました。既に50歳を過ぎていたので、若い人たちに溶け込めるか心配もありましたが、入って見るとそんな心配はすっかり忘れていました。今もお互いの作品作りに協力し合える心強い仲間に出会えました。いつからでも遅くありません。私よりも年上の大人たちが夢を持ち続けている世界です。

  • 葉名恒星はなこうせい(2018年修了)

    ぶつかっていけばいく分だけ、吸収できる場所

    92年生まれ。広島出身。AOI biotope所属。フリーランスとしてCMや企業映像のディレクターを勤めながら、映画制作活動を行っている。 映画監督としては、1作目である『愛うつつ』(2018)が2021年5月、ユーロスペースにて公開。 また、2作目である『きみは愛せ』が2022年1月に公開され、3作目の劇場公開も2023年に控えている。

    2017年の春、NCWから僕の映画製作の日々は始まりました。当時の僕は、大学卒業後早々に社会からドロップアウトしてしまっていたからか、小・中・高・大学となんとなく通っていたそれまでと違い、多少のギラつきがあったと思います。何か少しでも得るために、可能性を見つけ出すために、同期の仲間や講師陣、先輩OBにも自分の脚本を持ってぶつかっていったことを覚えています。NCWは、脚本・演出・編集などどれかに特化して学ぶ場所ではないです。故に、ただなんとなく過ごしていると、なんとなく1年が過ぎていく場所です。ただ逆に、ぶつかっていけばいく分だけ、吸収できる場所だと思います。だからこそ、たくさんの成功体験、失敗体験を積めます。僕の場合は、失敗体験の方が多く、悔しい思い出が強く残っています。でもそれが、今の製作活動に繋がっているのは間違いありません。 みなさんにとっても、NCWが良いスタート地点になって欲しいです。

  • 宮崎彩みやざきあや(2016年修了)

    はじまりは、ここで出逢った人

    早稲田大学在学中に制作した『よごと』が第7回カ・フォスカリ短編映画祭に正式出品される。卒業時に撮影した初長編『グッドバイ』(福田麻由子主演)は第15回大阪アジアン映画祭、第21回TAMA NEW WAVE にて上映、2021年にユーロスペースほか全国劇場公開。大分市ロケーションオフィス企画製作の最新作『青めぐる青』(井上想良、駒井蓮主演)がYouTubeで公開中。

    20才大学生が、家から近いという理由でやってきた。そこに集いし数名は、年齢も肩書きも志も様々。メンタル弱々フリーター、最南端からやってきたテレビ業界人、バキバキの起業おじさん、背景不明すぎる起業おじさん②…。
    なんか映画つくってみたいというマインドだけを共有して、半年間をともにした偶然。大学生だった私は、なんだかんだであれから映画業界へゆくこととなり、そして今も思うことは。映画つくりとは人との時間で、自分の映画のはじまりは、ここで出逢った人。
    親になった人、地元に帰った人、映画を作り続けている人、どこで何してるか分からない人。
    みんな元気ですか。これからここへやってくる人へ。はじまりの出逢いを楽しんでください。