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熊谷まどか監督 |
−−じゃあやっぱり映像の世界に戻りたいって気持ちはあったんですか?
熊谷:したいっていうのはありましたね。シナリオコンクールに応募したりしたんですけど。一番残ったのは、日テレの二次審査とか。それでぐだぐだ遠回りした末に、「そんなにやりたいならぐだぐだ言ってないでやればいいんだ!」とやっと思って、それでNCWに来たというかですね。
その前に自主映画っていうのが分かってなかったんで。学生の頃に8ミリの自主映画は撮ったりしてたんですけど、今の自主映画ってどんな感じなの?って思って。それでどんなものか知りたくて、多摩の映画祭あるじゃないですか?
−−多摩シネマフォーラム?
熊谷:そうそう。あれのボランティアスタッフを募集していたんで、多摩ニューウェーブ(コンペ部門)の観客審査員とかできるんですよ。それとかやって、ちょうどそこで『スモウな彼女』(NCW実習作品)とか見たんですよ。で、「あーなるほど、今これぐらいのものが作れるんだな」と。なんか面白そうだなとすごく思って。ここまでがニューシネマワークショップに入るまでですね。
−−それが3年前。その時の明確なモチベーションって言うのは、ただ撮ってみたいって?
熊谷:そうですね。
−−またそれを仕事にしたいっていうのは?
熊谷:仕事にはならないだろうなって思っていました。それは自分であきらめがついていたんで、逆に作ろうと思えたっていうのがあったんですよ。20代の時は、やるからには仕事になんなきゃみたいな、何者かにはなんなきゃっていう意識があって。だからシナリオライターとか、そっちにも行ったりしたんですけど、30も過ぎて今さら入れないじゃないですか。普通に就職試験を受けたりしても。だから、好きなものを作ればいいんだって、そう思えたんです。旦那が制作会社時代の同僚だったんで。
−−あなたがやめても、旦那はずっと会社に残っていたんですか?
熊谷:そうです。もともと音楽ものをやりたかったらしくて、旦那はちょっとづつ自分がやりたいことに近づいていってるのを目の当たりにしてですね。それに引き換え、私は生活のためにデパートでお洋服を売ってるのって何たることかという気持ちもありましたね。
−−結婚したのはいつですか?
熊谷:10年位前ですね。制作会社を辞めた時です。
−−それから主婦業をしていたわけですか?
熊谷:私も働かないと食べていけなかったんで。
−−旦那に映画学校に行きたいって言った時の反応は?
熊谷:全然オッケーでしたね。むしろあたしが「あんただけ好きなことやってー!」と半年に1回ぐらいキレるので、ニューシネマワークショップってとこがあって行ってみようかなと思うんだけどって言ったときは、「行った方がいいんじゃない?」って全然素直に言ってくれましたね。
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