BOY

にんげん、なぞだらけ

数々の映画祭で受賞、これからの才能として注目の籔下雷太監督がついに長編映画デビュー!
謎だらけの人間たちから最後まで目が離せない新感覚ミステリーエンターテインメント誕生!!

監督・脚本:籔下雷太

井口翔登、松木大輔、大咲レイナ、綾乃彩、伊藤羊子、中野貴啓、山本愛生、小川正利、村田美輪子、
相馬有紀実、野口しゅうじ、酒井麻吏、窪正晴、安田博紀、大根田良樹

INTRODUCTION

フォトグラファーとして活動していた籔下雷太監督は、2014年に監督・脚本・撮影をした短編『わたしはアーティスト』が、2015年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭・短編部門グランプリや、ぴあフィルムフェスティバル・審査員特別賞を受賞し、その卓越した映像センスと演出力が高く評価された。その後も、現在を切り取ることのできる映画監督として、一作ごとに「次はどんな作品?」と注目されてきたが、2019年、ついに『BOY』で念願の長編デビューを飾った。本作では、記憶をなくした青年が「自分は一体何者なのか」を問い続けながら、自分の生き方を見つめていくという繊細で複雑なストーリーが展開される。

その独特な世界観に、人気お笑いコンビの“かが屋”は「今の時代を表す映画」「僕らも負けてられません!」とエールを送り、映画監督の前田弘二(『婚前特急』)は「監督の手腕は正直凄い」と称賛を送っている。

出演したのは、2019年春に開催された映画学校・ニューシネマワークショップ(NCW)のアクターズワークショップ「籔下雷太監督・映画出演クラス」に集まった15人の俳優たち。『東京ウィンドオーケストラ』など数多くの映画に出演する松木大輔や、主演映画『恋とさよならとハワイ』『深夜食堂』の出演で話題となった綾乃彩、YouTuberとして活躍している山本愛生(もっちゃん)など、個性豊かな俳優たちとのコラボレーションによって、単なるミステリーとは一味も二味も違う新感覚エンターテインメントが誕生した。

STORY

記憶をなくした青年の前に現れた“恋人”と名乗る2人の女
彼に何が起こったのか? 本当の恋人は誰なのか? 一体何が真実なのか!?

3年間失踪し、記憶喪失となって見つかった佐藤晴人。医師の谷健吾が運転する車で、自分が発見された川べりに向かい佇んでみるが、何も思い出せない。

治療法のひとつとして、両親や兄、友人などが次々に晴人の元を訪れ、実際に体験したことを再現してみるものの、全く思い出せず、記憶の手がかりを掴めない。

その一方で、晴人の恋人だと名乗る広瀬翔子に対しては、記憶は戻らないものの好意を抱き始めていた。好きと告白をした海、初めてキスをした公園で、実際に思い出を再現する二人は、会えずにいた3年の月日など忘れるように、恋人としての時間を過ごしていく。

そこにある女性が訪ねてきて、「晴人は私の恋人でした」と告げる。混乱する晴人。

自分は一体何者なのか。本当の恋人は誰なのか。そして晴人は真実にたどり着けるのか…。

DIRECTOR

籔下雷太Yabushita Raita

籔下雷太

1984年生まれ。映画学校・ニューシネマワークショップで監督した短編『わたしはアーティスト』が、2015年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭・短編部門グランプリ、ぴあフィルムフェスティバル・審査員特別賞などを受賞。2016年、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」に選出され短編『戦場へ、インターン』(主演:伊藤沙莉)を監督。また撮影を務めた『恋とさよならとハワイ』(まつむらしんご監督)では、上海国際映画祭アジア新人賞部門にて、最優秀撮影賞にノミネート。2017年『東映presents HKT48×48人の映画監督たち』に参加し、短編映画『恋と友情のパターン』(主演:荒巻美咲)を監督。また多数の映画にスチールカメラマンとして参加。

COMMENT

今の時代を表す映画

『BOY』は、今の時代を表す映画でした。SNSやアプリによって関係が作れる時代、便利であり恐ろしくもあり。主人公の行動は切なくどこか愛おしく。記憶ではなく気持ちを信じようとする姿はとても正しくて、だからこそ真実が分かった時の主人公の選択には胸を締め付けられました。間違っているかもしれなくても、自分の気持ちを信じる姿に心が震えました。

———かが屋 加賀翔(お笑い芸人)

ちょっと怖い…でもなんか、魅力的

籔下監督には僕たちかが屋の宣材写真や単独ライブのポスターなどを撮っていただいています。籔下監督、写真を撮っている時は、優しく「いいですね〜、いい感じですよ〜」と声をかけてくださって、超良いカメラマンさんだな〜しかも男前だな〜いいな〜なんて簡単に思っていたのですが、こんな物語を頭の中で考えていたのですね…そう考えるとちょっと怖い…ちょっと気持ち悪い…でもなんか、魅力的…。『BOY』はそんな映画だと感じました。人間の表の部分裏の部分、色んな面あるよね、という事実が記憶を失った晴人を中心に愛おしさをもって緻密なストーリーと共に描かれています。谷先生大好き。とても面白かったです!僕らも負けてられません!

———かが屋 賀屋壮也(お笑い芸人)

監督の手腕は正直凄い

記憶をなくした少年が過去を辿る物語かと思いきや、見事に裏切られました。少年の存在によって、次々に巻き込まれていくおかしな人間模様。少年は何者?これはミステリーなのか?いやコメディなのか?
掴めそうで掴めない味わったことのない展開にわくわくしながらも、いつの間にかとっても心地の良いハートフル映画へと、その味わいが変わる。
過去ってなんだっけ?観る者に突きつけながらも、ユーモラスに描く、監督の手腕は正直凄い。

———前田弘二 (映画監督『婚前特急』)

冴えるストーリーテリングの妙

フォトグラファーとして一瞬を切り取る才能が抜群だけに、「時間」をコントロールする映画監督に向いているのかしら?という不安はデビュー作『わたしはアーティスト』から吹っ飛ばされました。“自分はどんな人間なんだろう?”というテーマを軽やかに変奏しながら作品を重ねて、ストーリーテリングの妙がますます冴えてきた『BOY』。重くなりそうな話が、終始可笑しいところが好きです。

———松田広子(映画プロデューサー)

どの瞬間も絵がキマってる

どいつもこいつも自分の裏面に振り回されている姿が愛らしい。どの瞬間を切り取っても絵がキマっているのは、籔下監督が長い時間をかけて人間と向き合ってきたからだろうと思う

———SuiseiNobAz石原正晴(ミュージシャン)

なにこの意表をつく展開!? 必見です!

記憶を失った男が自分を取り戻していく深刻な話かと身構えていたら、なにこの意表をつく展開!?こうなるだろうという予想がどんどん裏切られ、どこかずれた人たちのやりとりを笑っていると、時折不穏な空気が入り込んで背筋が凍る。コメディとかサスペンスとか人間ドラマとかいったジャンルでくくろうと追いかけ回しても、軽く逃げられてしまう痛快作。必見です!

———佐向大(映画監督・脚本家 )

「あぁ…わかるわ」とチクチクきました

ラストシーンで語られる台詞の内容に「あぁ…わかるわ」とチクチクきました。そうなんですよね、男って。いくつになっても『BOY』なんですよね。そうならないように気をつけてはいるんですけどね…(笑)そんなことを説教臭くなり過ぎず、コミカルに伝えてくれるエンターテインメント作品でした。あと、広瀬翔子役の大咲レイナさん。めっちゃハマってました。大咲さん自身の個性がすごく役に効いてました。それを引き出した藪下監督、すごいっす。

———中川駿(映画監督/『カランコエの花』)

CAST

井口翔登、松木大輔、大咲レイナ、綾乃彩、伊藤羊子、中野貴啓、山本愛生、小川正利、
村田美輪子、相馬有紀実、野口しゅうじ、酒井麻吏、窪正晴、安田博紀、大根田良樹

この作品は【アクターズワークショップ】で制作された劇場用長編映画の第2弾です。
【アクターズワークショップ】は、映画学校・ニューシネマワークショップ(NCW)が運営する、映画俳優を目ざす人たちに向けた講座です。

STAFF

監督・脚本:籔下雷太
撮影:白川祐介、石津美樹
録音:内田達也 助監督:羽石龍平
制作:白田誠哉、田中佐知彦
音楽:きだしゅんすけ
プロデューサー:加藤啓介、今西祐子
製作・配給:ニューシネマワークショップ (2019年/日本/78分)

2/15(土)〜2/21(金)
1週間限定ロードショー

★連日 14:40〜(1日1回上映)
料金(税込) 前売券 ¥1,200 / 当日券¥1,500

ticket

前売券は劇場窓口、
チケットぴあにて発売中!

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新宿 K’s cinema

03 (3352) 2471
www.ks-cinema.com
各回入替・整理券制

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