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【イベントレポート】NCW特別講座 映画『シャドウワーク』公開記念!𠮷野竜平監督×野本梢監督トークライブを開催いたしました!

映画『シャドウワーク』を手がけたNCW OB/OGである𠮷野竜平監督と、同じく第一線で活躍するNCW OB/OGの野本梢監督をお迎えし、特別トークライブを開催いたしました!

最新作『シャドウワーク』の制作裏話から、映画監督になるまでのリアルな道のり、そして「映画をつくり続けること」についての熱いメッセージまで、NCW出身の先輩・後輩ならではの息の合ったトークが繰り広げられました。

🎬 前半:映画『シャドウワーク』の舞台裏〜原作への熱意と“フィクション”を描く意義〜

原作との出会いと、引き寄せられた「ヤケクソの生命力」

書店で偶然手に取った佐野広実氏の小説『シャドウワーク』に強く魅了されたという𠮷野監督。作中に登場する、DV被害者たちの「血のつながらない疑似家族」的な繋がり、そして事件や居場所に執着するあまり、互いに堕ちていく人間たちのドラマに引き込まれたと言います。「原作を読んだ時に感じた魅力を、脚本や現場でも絶対にブレさせない」という強い情熱を抱き、原作者のもとへ直接足を運んで熱意を伝え、アプローチを重ねて実現した映画化の舞台裏が明かされました。

𠮷野監督が今作で特に惹かれたのは、「弱い立場に置かれた人間たちが、最後に見せるヤケクソの生命力」。過酷な状況を生きる人々の泥臭い力強さを、映画として力強く描き出しています。

「映画はフィクションである」という立ち位置

トークは、現代における映画と社会の関係性にも及びました。映画が「こう生きるべき」という道徳的なお手本や答え合わせのように消費されがちな風潮に対し、𠮷野監督は「映画は大前提としてフィクション。解決策や正解を提示するためのものではない」と語ります。加害や復讐を肯定するわけではなく、割り切れない人間の問題や現実の闇に対して「フィクションというエンターテインメントを通してどう光を当てられるか」を探求することこそが、映画本来の豊かな役割であると力説されました。

🎥 後半:𠮷野竜平監督×野本梢監督トークセッション〜映画を作り続けることのリアル〜

シネフィルと熱量に怯えた学生時代〜おふたりが辿り着いたNCW〜 

後半は、おふたりの「映画監督への道のり」をテーマにトークセッションを行いました。 大学時代、映画サークルのシネフィル独特の雰囲気に気おされ、「ロメール? 美味しそうなお菓子かな」と思うほど当時は知識がなかったと明かす𠮷野監督。

一方の野本監督も、就活から逃れるように通い始めた脚本学校から映画制作を勧められたものの、見学した他の映画学校の「一矢報いてやる」という熱気に気おされて心が折れかけたと言います。 そんなおふたりが自分に合う雰囲気の場所として辿り着いたのが、NCWでした。その後、「技術を身につければ一人で撮れる」と日本映画学校で撮影・照明を学んだ吉野監督に対し、野本監督は制作現場の手伝いを経験するなど、それぞれのルーツが語られました。

「長編を撮る」意味と、それぞれのスタート

 初長編の成り立ちにおいても、自ら300万円を貯めて自主制作した𠮷野監督と、短編映画祭での受賞をきっかけに脚本家からオファーを受けて長編を手がけた野本監督との対比が印象的でした。

𠮷野監督は、短編と長編の違いについて「短編は短距離走。だが長編を経験して初めて、スタッフを巻き込んで現場を円滑に回すという“映画監督としての素質”が試される」という恩師の言葉を振り返りました。

「つくり続ける」受講生へ向けたメッセージ 

「どうすれば監督になれるか」と模索する受講生へ向けておふたりからメッセージが贈られました。

野本梢監督:「𠮷野監督の作品や人への想いがしっかり脚本に反映されていて、それが『ラブレターのような形』で、お客さんにまで届くのだと感じました。そういった想いをお客さんとして受け取ってもいきたいし、自分も届けていきたいですし、皆さんも一緒に届けていただけたら嬉しいです」

𠮷野竜平監督:「今は高校生が作った作品でも劇場公開される時代。作った後に周りからいろいろ言われても、『自分がやりたかったから作った』と言えるメンタルを持って、とにかく作ってみてください」

🤝 最後に…

映画制作の実体をリアルに明かしつつも、「つくること」への純粋な衝動と表現への愛に溢れたお二人の対話は、クリエイターを目指す参加者にとって大きな勇気となる時間でした。

𠮷野竜平監督、野本梢監督、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

🎬 作品情報 

映画『シャドウワーク』 2026年9月25日(金)より全国劇場公開! 

公式サイト>https://shadowwork-movie.jp/

(出演:奈緒、吉岡里帆、北村匠海、原嘉孝、清水尚弥ほか / 監督・脚本:𠮷野竜平)